募集型企画旅行とは、旅行会社が旅行目的地と日程、宿泊や交通、観光などのサービス内容、料金をあらかじめ設定して参加者を募る旅行のこと。いわゆる「パッケージツアー」です。

募集型企画旅行では、お客様に「行ってみたい！」と思っていただけるような魅力的な旅行プランを企画することが大切。ターゲットを想定し、さまざまな見所や体験を盛り込みながら、個人旅行ではなかなか行けないところ、他社にはないユニークな内容のツアーを考えます。安心・安全でコストパフォーマンスのよい旅行プランであることも、お客様の満足度を高めるために大切な要素です。

パッケージツアーの企画を考え、商品をつくった後は、参加者を募集するための広告・広報活動にも携わります。自分が企画したツアーに添乗員として同行し、お客様と一緒に旅行を楽しむこともできます。お客様から「楽しかった」「いい旅行だった」という喜びの声をじかに聞くことができたり、自分が手がけたツアーがヒットしてシリーズ化されたりすると、やりがいを感じます。

受注型企画旅行とは、旅行会社がお客様の依頼により、お客様の要望に応じた旅行プランを作成して実施する旅行のこと。オーダーメイドの旅行で、企業の社員旅行、視察・研修旅行や学校の修学旅行などの団体旅行が受注型企画旅行の代表例です。

受注型企画旅行では、民間企業や行政機関、学校などのお客様から発注を受けるための営業活動からスタートします。旅行の目的や、日程、予算、旅行に関する要望などを丁寧にヒアリングした上で、お客様の要望に沿った旅行プランを5～6案考えて、お客様に提案します。提案が採用され、旅行が実施される時、添乗員として同行する場合もあります。

受注型企画旅行は、一般的なパッケージツアーに比べて旅行の目的が幅広く、お客様のご要望を叶える旅行を実現するには、丁寧なヒアリングが欠かせません。団体旅行なので日程や予算、キャンセル期限などの条件が厳しく、企画に頭を悩ませることもありますが、お客様と一緒にゼロから旅行を創り上げていく面白さとやりがいがあります。お客様に満足していただき、頼りになる旅行のプロデューサーとして継続して発注をいただけると、達成感を得られます。

旅行会社が扱う旅行には、「手配旅行」という形態もあります。これは、お客様の依頼を受けて、航空機や鉄道、船舶、バスなどの運送や、宿泊機関などの手配だけを行う旅行のこと。当社の手配課には、こうした手配旅行の予約・手配業務や、受注型企画旅行の交通や宿泊の手配を専門に行う社員もいます。

予約・手配業務では、迅速・丁寧で発注ミスのない正確な作業が求められます。受注型企画旅行の担当者をサポートする「縁の下の力持ち」的な存在です。また、お客様の要望に応じて、最短・最安で効率的な交通ルートを探し出したり、お客様の相談に応じて最適な宿泊施設を提案したりするのも、手配担当者の腕の見せどころ。安心・安全で快適な旅行を実現するために、欠かせない存在です。